名探偵の好敵手・歌姫アイリーンはパリで助けた男性から、男の命の恩人ワトスンに迫る危機を知らされる――
1889年夏。アイリーン・アドラーと親友のペネロピーは、パリで意識を失った男性を助ける。偶然にも、彼はペネロピーが家庭教師をしていたときの知人クウェンティンだった。医師の診察により、昏倒したのは毒物が原因だと判明するが、彼は詳細を語らない。だが、アイリーンの家で療養中に狙撃されたことで事情を打ち明ける。かつて戦場で助けられた軍医に迫る危機を知らせるため、危険を承知で彼を捜しているというのだ。軍医の名はワトスン――。アイリーンたちはアフガニスタンに端を発する事件をめぐり、名探偵ホームズとまたもや相まみえる!
アメリカの作家。1944年ワシントン州生まれ。
1954年生まれ。青山学院大学卒。翻訳家。日本推理作家協会、