大西洋で牙を剥くUボートから護送船団を守れ!
第二次大戦中、敗北寸前のイギリスで、
退役中佐に託された困難な任務。
その成功の鍵はボードゲームと優秀な女性たちだった――
サスペンスフルな傑作ノンフィクション!
1941年、イギリスは敗北の瀬戸際にあった。アメリカなどから食料や燃料を運ぶ輸送船がドイツ軍のUボートによって次々と撃沈され、飢餓で戦争継続が不可能になりつつあったのだ。この窮状を打破するため、一度は海軍を去った退役中佐ギルバート・ロバーツに白羽の矢が立った。彼の任務は、Uボートの作戦行動の秘密を探り、有効な対抗手段を考案し、それを大西洋を航行する艦長たちに伝授すること。そんな困難な任務を可能にしたのは、戦場から遠く離れた司令部でプレーされたボードゲームと、有能な若き海軍婦人部隊員たちの存在だった──。知られざる歴史の1ページに光をあてる、サスペンスフルな傑作ノンフィクション!
解説=重力堂信光
英国人ジャーナリストとして〈ニューヨーカー〉〈ガーディアン〉
1954年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。