シャーロック・ホームズたちの冒険: 第 1 巻

田中啓文

loka 2016 · シャーロック・ホームズたちの冒険 Kirja 1 · 東京創元社

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歴史に名を残す人々は、誰もがみな名探偵だった！？

歴史上の人物たちの知られざる推理譚

シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパン――ミステリ史に名を刻む両巨頭の知られざる冒険譚「「スマトラの大ネズミ」事件」と「ｍとｄ」。大石内蔵助が率いる赤穂浪士の討ちいりのさなか、雪の降り積もる吉良邸で起きた密室殺人「忠臣蔵の密室」。実はシャーロキアンだったアドルフ・ヒトラーがナチス・ドイツの戦局を左右しかねない事件に挑む「名探偵ヒトラー」。日本を訪れたラフカディオ・ハーン（小泉八雲）が“怪談”の数々を解き明かす「八雲が来た理由」――在非在の著名人たちが名探偵となって競演する全五編。異才が虚実を織り交ぜ纏めあげた、奇想天外な本格ミステリ短編集。／解説＝北原尚彦

Tietoja kirjoittajasta

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒。93年「落下する緑」を鮎川哲也編〈本格推理〉に投稿して入選。長編『凶の剣士』（後に『背徳のレクイエム』に改題）が第2回ファンタジーロマン大賞に佳作入選。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」が第33回星雲賞日本短編部門を受賞。09年「渋い夢」が第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。