ギデオン・マック牧師の数奇な生涯

· 東京創元社
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スコットランド随一の作家による奇妙な物語

ブッカー賞候補作


スコットランドの出版社に、半年前に失踪したギデオン・マック牧師の手記が持ち込まれた。彼は実直な人間として知られていたが、失踪する直前に、神を信じないまま牧師になったことや悪魔と親しく語らったことを告白し、教区の信徒たちから非難されていた。手記には彼の生い立ちから、自分以外には見えない立石を発見したことや悪魔との出会い、そしてなぜそれを大衆の前で語ったのかがすべて記されていた。――出版者による序文、マック牧師の手記、そしてまた出版者が執筆したエピローグという独特の構成で描かれる、一人の牧師の数奇な生涯。スコットランドを代表する作家が、歴史、風俗、伝説、父子の物語などさまざまな要素を織り込んで綴ったブッカー賞候補作。

About the author

【ジェームズ・ロバートソン】

1958年、イングランド生まれ。6歳の頃に祖父の出身地であるスコットランドへ移る。書籍販売をふくむさまざまな仕事に携わったのち、1990年代に作家となった。数々の短編集や詩集、児童書を上梓しているほか、編集者、翻訳家としての顔も持つ。長編3作目にあたる本書は、2006年のブッカー賞の候補となった。4作目のAnd the Land Lay Stillはサルタイアー・ソサエティが主催する文学賞で、スコットランド文学のベスト1に選ばれている。2014年刊行の掌編小説集365は、2017年に柴田元幸責任編集「MONKEY」vol.13に3編が翻訳掲載された。


【田内志文】

翻訳家、物書き。訳書にカウフマン『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』『奇妙という名の五人兄妹』、コナリー『失われたものたちの本』、ジャクソン『10の奇妙な話』(東京創元社)、ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』、シェリー『新訳 フランケンシュタイン』、スティーヴンソン『新訳 ジキル博士とハイド氏』、クリスティ『オリエント急行殺人事件』(角川文庫)、チョボスキー『ウォールフラワー』(集英社文庫)など多数があるほか、小説の執筆や朗読も行っている。元スヌーカー選手で、チーム世界選手権、アジア選手権日本代表。

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