デフ・ヴォイス

丸山正樹

Feb 2024 · デフ・ヴォイス Book 1 · 東京創元社

About this ebook

おじさんは、私たちの味方？

それとも敵？

感涙必至、W映像化(ドラマ、映画)でも話題！

手話通訳士・荒井尚人、最初の事件

〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第1作

埼玉県警の元事務職員だった荒井尚人は再就職先が決まらず、アルバイトで深夜帯の警備員をする日々を送っていた。実は子供の頃からろうの家族と聴者との間で通訳を担ってきた荒井は、やむをえずその特技を活かして資格を取り、手話通訳士の仕事を始めることにする。荒井にとって手話とは、苦い思い出がつきまとうものだったのだが。そんなある日、警察時代に起きた殺人事件の被害者の息子が殺害される。かつて荒井が手話通訳をした犯人のろう者が、再び被疑者として浮かび上がってくるが……。手話通訳士・荒井尚人の活躍を描く〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第一弾を改訂版で贈る。

解説＝中江有里

About the author

1961年東京都生まれ。早稲田大学卒。松本清張賞に投じた『デフ・ヴォイス』（後に『デフ・ヴォイス　法廷の手話通訳士』に改題）でデビュー。同作は書評サイト「読書メーター」で大きく話題となり、2023年にはテレビドラマ化され好評を博した。