英国ミステリの女王の新たな傑作。
2002年、シエラレオネで5人の女性が殺害された。現地の元少年兵3人が起訴されるが、ロイター通信社の記者コニーだけはイギリス人のマッケンジーを疑っていた。2年後、バグダッドでマッケンジーに遭遇したコニーは、嗜虐趣味を持つ彼に拉致監禁されてしまう。3日後に解放されイギリスに戻った彼女は、マスコミを逃れて田舎町に隠れ住む。解放時にほぼ無傷だったうえに、あいまいな証言ばかりで監禁中の出来事を警察に話さないコニー。彼女はいったい何を隠しているのか? 圧巻の心理描写と謎解きの妙味を堪能できる英国ミステリの女王による渾身のサスペンス。
解説=松浦正人
※紙書籍版とはカバー画像が異なります。
【ミネット・ウォルターズ】
1949年、イギリス生まれ。幼少期から頭抜けた読書家であり、
【成川裕子】
1951年沖縄に生まれる。1975年香川大学経済学部卒業。