モリアーティ秘録上

キム・ニューマン

dets 2018 · 東京創元社

Teave selle e-raamatu kohta

「お前、アフガニスタンに行ってきたな？」

“シャーロック・ホームズ最大の敵”の知られざる冒険譚！

20世紀前半にロンドンの大銀行の貸し金庫に預けられた謎の回想録。その執筆者はセバスチャン・モラン大佐――ジョワキ戦役の英雄で賭博狂の大物ハンター、そして犯罪王モリアーティの右腕として活躍した傑物であった。犯罪商会（ザ・フアーム）の首魁として様々な犯罪のコンサルティングをこなすジェイムズ・モリアーティが相対してきた個性豊かな犯罪者たちと怪事件。世紀の悪党たちの知られざる活躍を、大胆な発想と魅力的なキャラクターをもって描いた、〈ドラキュラ紀元〉クロニクルで熱狂的支持を受ける博覧強記の著者による破格のホームズ・パスティーシュ。

Teave autori kohta

【キム・ニューマン】

1959年、イギリス、ロンドン生まれ。サセックス大学卒。代表作に、ヴァン・ヘルシング教授に勝利したドラキュラが英国支配に乗りだす伝奇ホラーシリーズ〈ドラキュラ紀元〉クロニクルがある。別ペンネームのジャック・ヨーヴィルでは、ウォーハンマーRPGの世界観を背景とした『ドラッケンフェルズ』『ベルベットビースト』『吸血鬼ジュヌヴィエーヴ』等を執筆している。

【北原尚彦】

1962年東京都生まれ。青山学院大学卒。主な著書に『ＳＦ奇書天外』『首吊少女亭』『ホームズ連盟の事件簿』『シャーロック・ホームズの蒐集』、編訳書に『シャーロック・ホームズの栄冠』、編書に『シャーロック・ホームズの古典事件帖』などがある。