「みんな、ぼくらのこと忘れたの?」
無人島に渡った12人、だが約束の日になっても迎えの船は来ない……
YAの名手が実際の事件をもとに描いた、勇気と成長の物語
子ども9人と大人3人を乗せた船が、スコットランドのヒルタ島から無人島へと出航した。孤島で海鳥を獲る旅が、この島の少年たちにとっては、大人への通過儀礼なのだ。だが、約束の3週間が経っても、迎えの船は一向に姿を現さず、このまま島から出られないのではないかと、不安が皆の心を蝕み始める。そんななか年長の少年のひとりクイリアムは、密かな決意を胸に、希望を捨てることなく仲間を励まし、生きのびるために闘うのだった。果たして迎えは来るのか? カーネギー賞受賞作。YAの名手が実際の事件をもとに描いた、勇気と成長の物語。
1951年生まれのイギリスの作家。『不思議を売る男』
東京都生まれ。東京学芸大学卒。英米文学翻訳家。