「僕と結婚してほしいんだ」
逞しくセクシーなボス、リアムの突然の言葉に、
フランチェスカは困惑した。いったいどういうこと?
初めて出会ったときから、リアムに惹かれていた。
だが彼はプレイボーイで、結婚には向かない男性だと感じていたのだ。
そのリアムが会社の大株主である大叔母に、早く身を固めなければ会社を
任せられないと結婚を急かされ、思いついたのが偽装結婚なのだという。
悩んだすえ、フランチェスカはプロポーズを承諾し、
幸せな婚約者を演じることに努める。
二人の関係に愛は必要ないのに、リアムへの愛は増していくのだった。
報われない想いを胸に、フランチェスカは偽りの結婚式を迎えるが……。