地震・原発列島

和戸川 純

Aug 2019 · 渡辺

About this ebook

　巨大地震は地殻に大変動をもたらす。震源が原発付近ならば、原発は津波が来る前に崩壊。プレートのぶつかり合いによって誕生した、日本列島の地盤は極めてぜい弱だ。活断層はいつでもどこでも生じ得る。

　発電方法が原子力以外に何もないならば、コストと犠牲を覚悟の上で、原子力発電に頼らざるを得ない。しかし、発電は、風力発電に見るように、各種のとても古典的な方法で行なうことができる。箱物の建設費だけで数千億円から１兆円を超える、巨大で複雑、かつ危険な原子力発電所で発電をする必要は、全くない。

　特定の情報やデータの喧伝、あるいは隠蔽を知ることは、関係する機関の意図を探り、表に出ている情報の裏に隠された、真実の姿を探り出すために役立つ。原発事故の裏に隠された真実を追った。

About the author

中学生のときに、太陽黒点の観測で学生科学賞を受賞した。大学時代にSF同人誌を編集・発行し、SFを創作。同人誌からプロのSF作家が2人誕生した。日本のインターネット元年といわれる1995年にパソコンを購入し、1996年に個人ウェブサイトを開設。パソコンで制作した一コマ漫画を掲載した。以後20数年間に渡ってウェブサイトを運営。現在運営しているサイトは2つ。「夢と現実のエッセイ評論」https://essay-hyoron.com/。「アニメと小説の工房」https://anime-shosetsu.com/。宇宙論、進化論、人間論、IT、社会論、投資、旅行など、盛りだくさんなテーマで創作したエッセイと評論を「エッセイ評論」に、アニメ、イラスト、小説を「アニメと小説」に掲載。

北海道大学獣医学部を卒業した。日本、オーストラリア、チェコの大学や研究所で、免疫学とウイルス学の研究と教育に従事した。メルボルン大学主席研究員、物質材料研究機構参事、北海道大学客員教授などを勤めた。海外生活が合計18年間に渡った。研究論文が多数ある。基礎研究者は、物事の表面を見ながら本質を洞察する努力を続ける。思考の源泉をここに置けば、どのようなテーマにでも挑戦できる。自分の思考に自ら壁を作らないことが大事、と心得ている。

 

研究者、評論家、エッセイスト。和戸川はハンドルネーム。