尾張平野を一望できる要害の小牧山をいち早く押さえて、天下取りへの野望を燃やす3倍の秀吉軍と互角以上に戦った徳川家康??。だが、その家康もかつて上洛を目指す武田信玄には、三方ケ原の台地を巧みに利用され、無様に敗走させられた“苦い経験”をもっていた。本書は「地の利」を活かして作戦を練り上げた“戦巧者たち”の駆け引きと、合戦の勝敗の舞台裏を「地形」「地名」から読み解いていく。「関ヶ原は『不破関』にちなむ??古代律令制の軍事施設」「瀬田橋の戦い??壬申の乱では『大津京』の最終防衛線」「沖田畷の戦い??『決戦』を急いで罠にかかった竜造寺軍」「山名の大合戦はすくない??賤ヶ岳の戦いも『陣取りゲーム』」「戸次川合戦??四国勢を崩壊させた仙石秀久の『独断専行』」など、古代から中世、戦国時代、幕末まで日本各地の合戦模様が鮮やかに甦る。一目瞭然の写真・地図資料も多数収録! 【PHP研究所】