白野真澄はしょうがない

· 東京創元社
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この名前で

この人生で

本当によかった


同じ名前を持つ5人の、抱きしめたくなるような日々


小学四年生の「白野真澄」は、強い刺激や予想できない出来事が苦手だ。横断歩道も黒いところを踏むと心に影が差すような気がして、いつも白いところだけを渡って歩いている。なるべく静かに日々を過ごしたいと思っているのだが、翔が転校してきてから、その生活は少しずつ変化していき……(表題作)。頼れる助産師、駆け出しイラストレーター、夫に合わせて生きてきた主婦、恋人への不満を紛らわすように浮気をする女子大生。五人の不器用な「白野真澄」たちが抱える五者五様の生きづらさを、曇りのない眼差しでまっすぐに見つめた傑作短編集。


【目次】

名前をつけてやる

両性花の咲くところ

ラストシューズ

砂に、足跡

白野真澄はしょうがない

解説=大矢博子

About the author

1983年愛知県生まれ。愛知大学卒。2013年『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞してデビュー。他の著書に『ファミリー・レス』『青春のジョーカー』『クレイジー・フォー・ラビット』『求めよ、さらば』『夏鳥たちのとまり木』などがある。

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