Genesis されど星は流れる

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· 創元日本SFアンソロジー 3권 · 東京創元社
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日本SFの新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第3巻!


ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第3巻。


【収録作】

宮澤伊織「エレファントな宇宙」

超新星爆発で地球に飛来した、錯乱した高次元生命体。それらは人間に憑依し想像を絶する戦闘能力を発現させる。迎え撃つのは全身を戦闘用に改造した合衆国陸軍の最新鋭ウォーボーグ部隊。アフリカ大陸のコンゴ共和国に異状が察知され、世界第二の大河を下る秘境でのミッションが下された。二段構えの敵の正体は?


空木春宵「メタモルフォシスの龍」

恋をすることが禁じられた未来。その理由は、恋に破れることで発症する〈病〉が世界中で蔓延したためだった。〈病〉を発症すると、女性は蛇へ、男性は蛙へと身体が変化していき、最終的には本物の蛇や蛙と寸分違わぬ姿になってしまう。原因も治療法も不明なこの奇病により世界全体が大混乱に陥り、国家機能は次々と崩壊。人々は〈共同体〉と呼ばれる小規模な都市国家を作り、互いに距離を取り合って暮らしていた。恋に破れ、共同体を抜け出して〈病〉の発症者たちが集まって暮らす〈街〉へやってきたテルミは、偶然出会った半蛇の女性・ルイと一緒に暮らし始める。テルミはルイの、蛇体化が進行しつつある美しい身体に憧れ、自分もそうなりたいと願うが、実は誰にも話せないある秘密を抱えており……


オキシタケヒコ「止まり木の暖簾」

大阪の小さな食事処に集う人々。彼らが語るのは、異星人とのファーストコンタクトで宇宙の彼方に連れ去られてからただひとり生きて帰ってきたアメリカ人である、ある少女の意外すぎる物語――「What We Want」と「平林君と魚の裔」に続く、大人気スペースオペラ《通商網》シリーズ最新作。


池澤春菜×下山吉光〔対談〕「プロの覚悟を届けたい――朗読という仕事」


松崎有理「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」

名門の進学校に通う高校二年生のエミ。憧れの谷山くんと同じ超難関の国立大学を目指しているが、数学が大の苦手。小テストで壊滅的な点数をとってしまったエミは、下校途中、思わずこうこぼす。「数学なんて、やらなくてすむようになればいいのに」すると辺りに不思議な声が響きわたり、気づくとエミは異世界の田舎町に立っていた。なんとそこは、数学を学ぶことや使用することが厳しく禁じられ、背いた者は処刑されるという恐ろしい世界で……!?


堀晃「循環」

大阪湾の淀川河口から10キロほど上流にある毛馬閘門(南の大川へ分流させるために水面の高さを調節するエレベーター機構)のほとりで語られる、半日たらずの静かな物語。著者自身を思わせる語り手が半生を回想しつつ、水の街・大阪をめぐる歴史と幻視が挿入される。物語の鍵となるのは、毛馬閘門の最初の設計者となった人物と、語り手が二十代のころに会社の片隅で見つけた奇妙な道具。大阪キタの歴史に思いを寄せ、水の流れとともに語る忘れがたい好編。


宮西建礼「されど星は流れる」

新型感染症の流行のために高校が長期休校となり、活動の道を閉ざされてしまった天文部員たち。閉塞感に満ちた状況下で、彼女たちが自宅でもできる活動として選んだのは、太陽系外から地球を訪れる「系外流星」の観測だった――第4回創元SF短編賞受賞作家が贈る、清新にしてスケールの大きな青春SF。


折輝真透「蒼の上海」

地球が蒼類と呼ばれる異生命体に支配され、ほとんどの生き物が死滅した未来。一部の人類は海底都市へと逃げ込み、人造人間〈イレニアム〉たちを使役して海中に潜んで暮らすようになっていた。荒廃した中国・上海に、六つのポッドが着底した。海底から送り込まれたイレニアムの作戦部隊だ。彼らの任務は蒼類の活動を抑制する酵素を持つ陸生サンゴ・アマノリスの採取することだった。隊員のアニカは生まれて初めて大地を踏みしめ、訓練の記憶を頼りに街を駆け抜ける。しかし、作戦遂行のために脳内に埋め込まれた装置が解除されたことで、その視界に色彩あふれる幻の上海の姿が現れ……自らの使命と向き合う主人公の心の機微を、現実と幻が交錯する都市の姿に重ねて描く、第11回創元SF短編賞受賞作。


第11回創元SF短編賞選考経過および選評

ちいさなあとがき

編集部より

저자 정보

秋田県生まれ。制作プロダクション〈冒険企画局〉所属。11年に『僕の魔剣が、うるさい件について』でデビューしたのち、15年に第6回創元SF短編賞を「神々の歩法」で受賞。他の著書に《裏世界ピクニック》シリーズ、『そいねドリーマー』など。

1984年、静岡県生まれ。駒澤大学文学部国文学科卒。2011年、平安朝を舞台にした言語SF「繭の見る夢」が第二回創元SF短編賞の佳作に選出される。19年、『ミステリーズ!』vol.96(東京創元社)の怪奇幻想特集にゴシック幻想ホラー「感応グラン=ギニョル」を発表。また同年、書き下ろし時間SFアンソロジー『時を歩く』(創元SF文庫)に古典落語をモチーフにしたSF幽霊譚「終景累ヶ辻」を、『Genesis 白昼夢通信』(東京創元社)に室町時代に実在したとされている遊女・地獄大夫に材をとった「地獄を縫い取る」を発表した。

1973年生まれ。2011年、「What We Want」が第2回創元SF短編賞最終候補となり、同作がアンソロジー『原色の想像力2』(創元SF文庫、2012年)に収録されてデビュー。2012年、「プロメテウスの晩餐」で第3回創元SF短編賞優秀賞を受賞。著書に《筺底のエルピス》シリーズ(ガガガ文庫、2014年―)、『波の手紙が響くとき』(ハヤカワSFシリーズJコレクション、2015年)、『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』(講談社タイガ、2017年)がある。

1972年、茨城県生まれ。東北大学理学部卒。2010年「あがり」で第一回創元SF短編賞を受賞。著書は同作を表題とした『あがり』のほか、《代書屋ミクラ》シリーズ、『嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子』、『5まで数える』など多数。19年にはSF短編集『イヴの末裔たちの明日』を上梓した。

1944年兵庫県生まれ。大阪大学基礎工学部卒。70年、短編「イカロスの翼」を〈SFマガジン〉に掲載し作家デビュー。81年に『太陽風交点』で第1回日本SF大賞を、89年に『バビロニア・ウェーブ』で第20回星雲賞を受賞。

1989年生まれ。2013年、「銀河風帆走」で第4回創元SF短編賞を受賞してデビュー。著書に『京大吉田寮』(平林克己・岡田裕子との共著、草思社、2019年)がある。

2018年、『マーチング・ウィズ・ゾンビーズ』で第四回ジャンプホラー大賞〈金賞〉受賞。19年、『それ以上でも、以下でもない』で第9回アガサ・クリスティー賞を受賞。

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