2012年1月、北海道札幌市で発見された姉妹の遺体。病死した姉、富士枝(42)の死から1ヶ月後、妹の和枝(40)は、餓えと寒さによって亡くなっていた。
妹の和枝は、幼い頃から軽度の知的障害があり日常生活に支障はないものの、幼児程度の知力しかなかった。
そして富士枝が高校生になった時、両親が亡くなり家族は姉妹だけとなった。
親戚に身を寄せることとなるが、妹は施設に預けられる。
高校卒業後、就職し妹を引き取り姉妹で暮らすことに。
障害をもつ妹の世話をしながら懸命に働く富士枝は、社会的弱者に対する世間の荒波に揉まれていく——