九州から黒田如水率いる軍勢が、伏見城を囲む徳川家康のもとに援軍として着陣する。
嫡長長政の仇討ちの名目で遠征してきた如水であったが、その真意は違っていた。稀代の軍師・黒田如水は、ある深謀を隠し持っていたのだ。家康から勝龍寺城攻めを命じられた如水は、加藤清正率いる豊臣軍の接近を知り、一世一代の賭に出る。
黒田軍が向かった先は、西国街道だった。三木城深く攻め込む幸村の背後に、黒田軍の影が忍び寄る。如水の狙いとは果たして何なのか!?
本格戦国シミュレーション。第七回歴史群像大賞奨励賞受賞のシリーズ第5弾。
【目次】
前巻までのあらすじ
主な登場人物
第五章 山崎城の戦い
第六章 勝龍寺城の変
第七章 淀城大決戦