おなじみの妖怪たちのほっこりする日常が綴られた短編集。
可愛くてちょっぴり怖い妖怪ファンタジイ。
〈妖怪オリジナルキャラクター〉大賞の妖怪が登場する作品二編を収録
〈妖怪の子預かります〉シリーズ第2部
江戸の片隅で養い子の千吉と暮らす青年弥助は、実は妖怪の子預かり屋。夜な夜な妖怪達が子供を預けにくるのだった。そんな弥助の家の外にそっとたたずむひとりの妖怪、人恋しそうな彼女を弥助は家に招き入れるが……「軒先にたたずむもの」、石地蔵そっくりの妖怪が子供を預けにきた。だが三人の兄弟は仲が悪く喧嘩ばかり……「仲の悪い三兄弟」、へちまそっくりの貸し道具屋の若旦那が拾った手鏡、そこには……「迷子のへちま」等、妖怪達のにぎやかで不思議な日常を描いた短編9編を収録。可愛くてちょっぴり怖いお江戸妖怪シリーズ第3弾。
【目次】
プロローグ
軒先にたたずむもの
仲の悪い三兄弟
迷子のへちま
蛍狩り
秘密の茶飲み仲間
蛙達の家探し
冬の訪れ
年末の餅つき
鼓丸(つづみまる)の毛
あとがき
神奈川県生まれ。『水妖の森』でジュニア冒険小説大賞を受賞し、