微熱の指先

· 夢中文庫
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美術館で働く巴菜は、不器用で愛想笑いができず、周りに誤解されてばかりいた。「嫌がってるふりして、本当はいつだって準備万端なんだろ?」元カレにいいように扱われていると知りつつも、親しい友人もなく両親も既に他界していることから、孤独を恐れ、乱暴なセックスを受け入れる日々。そんなとき、美術館の裏でスケッチをしていた謎の美青年に、声をかけられる。「アンタ、知ってる子だ」彼は巴菜が暮らす、アパートの隣人だった。「声、いつも押し殺して鳴いてるよね。可哀想に……」組み敷かれ、蔑まれ乱暴にされ、それでも元カレを受け入れてしまう弱かった巴菜の心に、孤独を恐れない謎の美青年に出会ったことである変化が――。

著者について

1983年12月10日生まれ。横浜出身。講談社主催の漫画シナリオ大賞で最優秀賞を受賞。2015年頃から電子書籍を中心に、TL小説~ガールズ官能小説を精力的に執筆している。他にもコミック原作はもちろん、ハウツー本やアプリのライターとしても活動中。

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