美しいこと

· のはらの星
5.0
5 件のレビュー
電子書籍
233
ページ
利用可能

この電子書籍について

「俺が男でも好きって言えるの?
」



松岡洋介はちょっとしたストレス解消のつもりで美しく着飾り、

女のフリをして男たちの視線を集めて楽しんでいた。


ある日、ナンパ男に男だと気づかれて散々な目に遭った松岡が、

惨めな姿で道端で途方に暮れていると、優しく傘を差しかけ助けてくれた男がいた。

同じ会社で働いている、冴えない、無口、不器用で鈍いと評判の寛末基文だった。

松岡は女性と思われたまま寛末と会ううちに、

寛末の誠実さや優しさ、一緒にいると癒される人間性に惹かれていく。


そんなとき、寛末から「好きです」と想いを打ち明けられる。

──寛末という人間は好きだ。

しかし自分は男。女性ではない。寛末の好きな女は存在しない。

もう女装はしない。


松岡は女の姿で会わないと決心するが、寛末が異動になったと知って……。


=================================


見つめ合う瞳は、恋人同士みたいだった。そんなにかっこいい男じゃないのに、見つめているうちにどんどん魅力的に思えてきて、自分の勘違いに眩暈がした。

「十二時を過ぎた」

ぽつりと男が呟いた。

「終電は出たよ。もう帰れない」


=================================

評価とレビュー

5.0
5 件のレビュー

この電子書籍を評価する

ご感想をお聞かせください。

読書情報

スマートフォンとタブレット
AndroidiPad / iPhone 用の Google Play ブックス アプリをインストールしてください。このアプリがアカウントと自動的に同期するため、どこでもオンラインやオフラインで読むことができます。
ノートパソコンとデスクトップ パソコン
Google Play で購入したオーディブックは、パソコンのウェブブラウザで再生できます。
電子書籍リーダーなどのデバイス
Kobo 電子書籍リーダーなどの E Ink デバイスで読むには、ファイルをダウンロードしてデバイスに転送する必要があります。サポートされている電子書籍リーダーにファイルを転送する方法について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。