松谷警部と目黒の雨

平石貴樹

вер 2013 · 松谷警部シリーズ Кніга 1 · 東京創元社

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犯人当ての妙味に富んだ本格ミステリ。

目黒本町のマンションで殺害された小西のぞみの身辺を調べていくと、武蔵学院大学アメフト部「ボアーズ」との関連が浮上、更にはボアーズの仲間内でこの５年に複数の変死者が出ていると判明した。これらは繫がっているのか。松谷警部は白石巡査らと捜査に当たるが、のぞみの事件についてボアーズ関係者のアリバイはほぼ成立し、動機らしきものも見当たらない。過去の事件は不可解な点を残しながらも既決事項となっている。白石巡査は「動機は後回し」と地道に捜査を進め、ついに犯人がわかったと宣言。松谷の自宅で清酒「浦霞」を傾けながら、白石の謎解きが始まる。果たして真相は？解説＝村上貴史

Звесткі пра аўтара

1948年函館市生まれ。東京大学、同大学大学院に学ぶ。83年「虹のカマクーラ」で第７回すばる文学賞受賞。著書に「笑ってジグソー、殺してパズル」「だれもがポオを愛していた」「スノーバウンド＠札幌連続殺人」等がある。