ジャイルズ・ホークウッドは、商談を有利にするためなら、
娘のイブにも売春まがいの行為を強要する非道な男だった。
だがあるとき、ジャイルズの会社を買収しようとする人物が現れる。
巨万の富を持つ若き実業家、アレクセイ・コンスタンティンだ。
形勢不利と見たジャイルズは、コートダジュールでの商談に
いやがる娘をホステスとして伴い、アレクセイを呼び出した。
イブとアレクセイはひと目で激しく惹かれ合うが、
美しく清楚な彼女が、実はジャイルズの娘だと知ったとたん、
彼はまるで汚らわしいものに触れたかのように冷たく言い捨てた。
「きみは父親の仕事のためなら、誰とでも寝るそうだな」