有能だが協調性ゼロの捜査官が事件に乱入!
妻とふたりの子どもを残して、アフガニスタン移民の男性が失踪した。警察は強制送還を恐れて自ら姿を消したと結論づけたが、残された妻は納得しなかった。夫が自分と子どもたちを残して逃げるはずがない。『徹底検証』という番組の記者が妻の訴えに興味を惹かれ、事件の調査を始める。一方イェムトランド県での殺害事件を調べているトルケルたちは、六人が殺されたのと同じころに、近くで自動車の炎上事故があったことを突き止める。その車に乗っていたのは、偽の身分証明書を持った身元不明の女だった。人気脚本家コンビが放つ人気シリーズ。
【M・ヨート】
1963年スウェーデン生まれ。映画監督、プロデューサー、脚本家。ヘニング・マンケルの〈刑事ヴァランダー〉シリーズの映画やテレビドラマの脚本も手がけているほか、仲間と設立した映像プロダクション会社でイェンス・ラピドゥスの『イージーマネー』三部作、カミラ・レックバリの〈エリカ&パトリック事件簿〉シリーズなどを映像化している。小説は本シリーズが初めて。
【H・ローセンフェルト】
1964年スウェーデン生まれ。脚本家としてのほか、テレビやラジオ番組の司会者としても有名。テレビドラマ『THE BRIDGE』、ヘニング・マンケルの〈刑事ヴァランダー〉シリーズの映画やテレビドラマの脚本も手がけている。小説は本シリーズが初めて。
【ヘレンハルメ美穂】
1975年神奈川県生まれ。パリ第三大学現代仏文学修士。スウェーデン語翻訳者。訳書にヨート&ローセンフェルト『犯罪心理捜査官セバスチャン』、ラーソン『ミレニアム』三部作(共訳)、ルースルンド&トゥンベリ『熊と踊れ』(共訳)など。スウェーデン在住。