王とサーカス

米澤穂信

ágú. 2018 · 太刀洗万智シリーズ Bók 2 · 東京創元社

Um þessa rafbók

この男は、わたしのために殺されたのか？

ミステリベスト3冠達成！

絶賛を浴びた『満願』を超える、現在最注目の著者の最高傑作長編

2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか？　あるいは――」疑問と苦悩の果てに太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは？　『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生を左右する大事件に遭遇する。

解説＝末國善己

Um höfundinn

1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞（ヤングミステリー＆ホラー部門）を受賞しデビュー。2011年、『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年には『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞。他の著作に『さよなら妖精』『真実の10メートル手前』『リカーシブル』など。