イギリスの村で伯母と暮らすローリは、バレエ学校に通う17歳。
ある日、彼女に驚くべき転機が訪れた。
ベネチアの一流のバレエ団の総監督マキシム・ディ・コルテが
ローリの才能を見いだし、バレエ団に入るよう誘ってきたのだ。
夢のような話に伯母は喜んだが、ローリの心は震えた。
バレエは大好き。でも、伯母を一人残していくことはできないし、
同じくバレエダンサーだった両親を劇場の火事で亡くして以来、
舞台に上がると足がすくんでしまうのだ……。
それを知ったマキシムは半ば強引に彼女をベネチアへ連れていき、
厳しいレッスンを開始した。時折見せる笑顔でローリを魅了しながら。