老いることは、喜びに満ちた経験となる
あなたは老いについて悲しんでいる。あなたは人生の終わりに近づいている。あなたの身体は以前ほど壮健ではなく、柔軟でもない。あなたの友人たちが亡くなっていく。あなたは健康について不安を抱えている。あなたの物忘れはひどくなっている。老年のこうした側面の何を好きになればいいのだろうか?(本文より)
「老い」についての否定的なイメージに対して、ムーア(ニューヨーク・タイムズのベストセラー#1『失われた心、生かされる心』の著者)はその肯定的な側面に焦点を当て、むしろ若さの未熟さに対して、ちょうどワインやチーズが熟成していくように、老人はより「老熟」し、より賢明になり、今まで誰も見たことがないようなユニークな存在へと変容していくための格好の機会を与えられると言う。
本書は、様々な角度から老いという現象に迫り、よりいっそう魂を深める生き方へと誘ってくれる。