【第二部 荊の聖姫は策士を恋に溺れさせる】氷帝の優秀な側近である東利は、女王・天河が治める祇嗣へ遣わされる。政治の安定と、女王の婿探しの任を与えられたが、麗しく聡明な天河は支配者の風格に溢れており、釣り合う者を推挙するのが難しい。一方の天河は、側近だった迦陵が氷帝の寵愛を受け美しくなった姿に、女性らしさが足りない自らを比べて悩み、東利に男性を振り向かせる褥の技術の教示を願う。みるみる、快楽を得る術・与える術を身につけていく天河。戸惑いつつ応えていた東利は、いつしかペースを乱されていき……「あなたのすべてを欲しいと望んで自制できない」※過去にWEBサイトで配信した内容に加筆修正を加えたものです。