弘法大師空海の名著『即身成仏義』の覚鑁上人の問答形式による解説書で、真言宗の教義を知るための良書でもある。
腐敗し荒廃した高野山の規律と教義を立て直すために覚鑁は献身したものの私利私欲に捉われた多勢の僧侶には叶わず高野山を後にする。この時に大成された教義が後の新義真言宗へと発展する。
新安祥寺流の正統後継者である浄厳も覚鑁のことを私淑し、その著作には興教大師の影響が色濃く出ている。
新安流を正しく理解するためにも、また真言宗の教えを理解するためにも必読の書と言える。
※江戸時代の写本に基づいているため漢字や訓点などが他の本と異なる場合があることをご了承ください。
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覚鑁は新義真言宗の開祖であり、また興教大師という。