赤毛のレドメイン家

イーデン・フィルポッツ · 武藤崇恵

nov 2019 · 東京創元社

Teave selle e-raamatu kohta

万華鏡のように姿を変える、不可解きわまる連続殺人

乱歩が熱烈な賛辞を寄せた、巨匠屈指の名品、満を持して新訳で登場！

日暮れどき、ダートムアの荒野で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。それから数日後、ブレンドンはその女性から助けを請う手紙を受けとる。夫が、彼女の叔父のロバート・レドメインに殺されたらしいという……。美しい万華鏡のように変化しつづける、奇怪な事件の真相やいかに？　江戸川乱歩が激賞した名作が、満を持して新訳版で登場！

解説＝杉江松恋

Teave autori kohta

1862年インド生まれ。イギリス本国で教育をうけ、事務員などを経て文筆の道に入る。数多くの推理小説、田園小説、戯曲、詩作を発表。わけても本書は、江戸川乱歩がその読書体験を「万華鏡」に譬えて絶賛し、探偵小説ベスト10の第1位に選ばれたことで名高い傑作である。その他の作品に『闇からの声』、『溺死人』など。1960年没。

成蹊大学文学部卒。英米文学翻訳家。フィルポッツ『だれがコマドリを殺したのか？』、バークリー『パニック・パーティ』、ウェイド『議会に死体』、ウィーヴァー『奥方は名探偵』、フリーマン『証拠は眠る』、ソボル『２分間ミステリ』、ミルン『四日間の不思議』など訳書多数。