本書は、IT分野のプログラマやエンジニアを主な読者対象として、その方々にとって特に重要な量子コンピューティングの基礎をわかりやすく解説した書籍です。
量子コンピュータについては、多くの人がクラウド越しで実物に触れられるようになった今でも、物理の専門書から学ぶか、チュートリアルやハンズオンのウェブ記事を読んで勉強するかしかありません。これから量子の力をフル活用できる人や、量子情報の考え方を利用してコンピュータサイエンスをよくしていく人材が必要になるというのに、入門書と専門書の間には大きな隔たりがあります。
本書はこれから必ずくる量子コンピュータの時代で活躍されるであろうIT分野のプログラマやエンジニアの皆様にとって、特に知っておくべき概念をできる限り網羅しています。量子コンピュータの背景、その原理や応用についても高校数学で学んだ内容を起点に数式も示しつつ、しっかりと解説しています。
このような方におすすめ
システムエンジニアリング、情報工学の若手技術者・研究者
情報工学系の大学院生
主要目次
第1章 なぜ量子コンピュータ?
第2章 量子コンピュータの基本
第3章 量子計算の基本パッケージ
第4章 量子アルゴリズム
第5章 NISQ量子アルゴリズム
第6章 量子コンピュータのエラー訂正
第7章 量子コンピュータのプログラミング
第8章 量子コンピュータのアーキテクチャ
第9章 量子コンピューティングでひらく未来
嶋 田 義 皓(しまだ よしあき)
博士(工学、公共政策分析)
2008 年 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了 博士(工学)
2008 年 日本科学未来館 科学コミュニケーター
2012 年 科学技術振興機構 戦略研究推進部 主査
2017 年 科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー
2018 年 政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策プログラム博士課程修了
博士(公共政策分析)