具体的には、西洋哲学史における最大の二つの問題に決着をつけている。
「(i) 西洋哲学は進歩・発展してきたのだろうか? または、「進歩・発展」の尺度は何か?」
「(ii) なぜ役に立たない西洋哲学が、2500年以上も西洋だけで繁栄し続けてきたのだろうか? なぜ世界標準にならなかったのだろうか?」
大学院講義ノートが基礎になっているが、堅苦しい部分はそっくり取り去られ、軽妙な語り口で過激に議論は展開する。著者の提示する西洋哲学史観に引きずりこまれるだろう。
1971年慶應義塾大学理工学部卒、同学部助手、