金閣寺は燃えているか？　文豪たちの怪しい宴

鯨統一郎

2021 aza. · 東京創元社

Liburu elektroniko honi buruz

デビュー作『邪馬台国はどこですか？』から通算100冊目！

文豪たちの大胆不敵な新解釈、ふたたび！？

『雪国』はミステリ？

『蒲団』はライトノベル？

さらには『檸檬』や『金閣寺』を大胆不敵な解釈で解明する！

バー〈スリーバレー〉でめくるめく文学談義

文京区の長い路地を抜けるとバーだった。大学教授の曽根原は、ふと気づくとバー〈スリーバレー〉に足が向いている。女性バーテンダー・ミサキの魅力なのか、文学談義のせいなのかは判らない。ある晩、まだ客の少ない時間にミサキが繰り出した質問は、川端康成の『雪国』についてだった。登場人物の行動から『雪国』はミステリではないか、というミサキの疑問に、途中からまたしても入店してきた宮田が、珍妙な説を披露し始めて……。『雪国』に加え、田山花袋『蒲団』、梶井基次郎『檸檬』、三島由紀夫『金閣寺』と、日本文学界の名作の新解釈で贈る、鯨統一郎最新作。

Egileari buruz

1998年、『邪馬台国はどこですか？』でデビュー。『新・世界の七不思議』『新・日本の七不思議』『崇徳院を追いかけて』『ヒミコの夏』『とんち探偵一休さん 金閣寺に密室』『九つの殺人メルヘン』など著書多数。