調査するのは素人探偵ギリンガム
『クマのプーさん』で知られる著者が書いた長編探偵小説
長閑な夏の昼下がり、田舎の名士の屋敷、赤い館で一発の銃声が轟いた。死んだのは、オーストラリアから15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄ロバート。死体を発見したのは館の管理を任されているマークの従弟ケイリーと、館に滞在中の友人を訪ねてきた青年ギリンガムだった。発見時の状況から一緒にいたはずのマークに疑いがかかるが、肝心のマークの行方は杳として知れない。興味を惹かれたギリンガムは、友人ベヴァリーをワトスン役に、事件を調べ始める。『クマのプーさん』で有名な英国の劇作家ミルンが書いた長編探偵小説、新訳決定版。
解説=加納朋子
【A・A・ミルン】
1882年イギリス、ロンドン生まれ。本名アラン・
【山田順子】
1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。