多様化する時代の中で、個人も組織も社会も幸せであるための、次世代型経営論"
75年にわたり、多くの企業・団体のマネジメントを支援してきた日本能率協会が「今の時代に必要な経営モデル」を解説。
あらゆる多様性が広がる現代社会において、企業活動に求められる考え方とは?
本書では、「個の成長」「組織の活性化」「組織の社会性」3つを同時に実現する経営モデル「KAIKA」をご紹介します。
自社の事業性だけを考えていても、企業の持続的な成長は難しい。
組織としての企業、働く従業員をいかに成長させるか。
さらにそこに社会的な意義と関係性をどう構築するか。
持続的に企業を成長させていくための現代版「三方良し」とでも呼べる考え方と実践方法を企業事例を交えて詳しく解説します。
経営者の方はもちろん、部門長を務める方、現場でチームを動かすリーダーの方にお薦めしたい明日から使える経営実践書です。
(収録企業事例:三越伊勢丹/日本レーザー/リバネス/JTBグループ/VSN/富士ゼロックス/アイエスエフネットグループ/リベラル/日産自動車/竹中工務店/千代田設備)
<「はじめに」より>
私たちは、年齢や性別、国籍やハンディキャップのあるなしに関係なく、全ての人が自分の持っている多様な力を活き活きと発揮し、開花させることが求められる時代にいます。そんな中、「KAIKA」は、組織にとっても社会にとっても極めて重要であるという揺るぎない認識に立っています。組織が、人々の能力が、社会全体が開花し、同時に開化する(進歩する)ような場を提供しないと社会を変革することはできません。
【目次】
プロローグ JMAが推進する「KAIKAプロジェクト」とは
第1章 日本企業の経営課題 ~KAIKA経営が求められる背景~
「VUCA」の時代
求められる「オープンイノベーション」
競争力の源泉となる「人材」の課題
開放型組織をつくるマネジメントへの進化
第2章 「KAIKA経営」とは何か
「KAIKA経営」の基本コンセプト
「個人のダイナミズム」とは何を意味するのか
「組織のダイナミズム」とは何を意味するのか
「組織の広がり(社会性)」とは何を意味するのか
3要素の相互作用が新たな価値を生む
第3章 新たな価値を創造する日本の会社 ~実践事例から学ぶ「KAIKA経営」~
KAIKAモデルが循環している状態とは
「個人のダイナミズム」に火を点けている会社
「組織のダイナミズム」を巻き起こしている会社
高い感度で「組織の広がり(社会性)」を高めている会社
組織の「社会性」とKAIKAする組織の共通項
第4章 あなたの組織をKAIKAさせるために
経営者が持つべき思想
組織のリーダーが持つべきマネジメントスキル
一人ひとりが持つべき思考・行動