その日本の、そして日本人の姿に心を痛めた松下幸之助は、『繁栄によって平和と幸福を——』を掲げたPHP運動の推進を決意し、人々が物心両面の豊かさを実現するための研究活動をはじめます。
その発信媒体として創刊されたのが、この月刊誌『PHP』でした。
経営の神様・松下幸之助、上方漫才の父・秋田實、芥川賞唯一の受賞辞退者・高木卓、原子物理学の第一人者・菊池正士、明治・大正・昭和をまたぎ活躍した文豪・室生犀星、手塚治虫が尊敬した天才漫画家・横井福次郎……創刊号には、後に日本文化の礎を築く傑物たちが、社会の再建繁栄への願いを込めて綴っています。
2016年11月3日に創設70周年を迎える弊PHP研究所は、人類普遍のテーマである「生き方」を考察・提言してきました。人間とは、幸福とは、真に豊かな人生とは何か。いつの時代も変わらぬPHP運動の原点をご覧いただけますと幸いです。 【PHP研究所】