しかし「後ろを見るな」は、ぜひ最後にお読みください。
奇抜な発想と予想外の展開が魅力の18編。
巨匠の代表的ミステリ短編集!
短編を書かせては随一の巨匠の代表的作品集を新訳でお贈りします! 雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、人間の想像力を巧みに利用した「世界が終わった夜」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」、夫婦間の秘密を描いた表題作まで、さまざまな逸品が揃っております。奇抜な着想、軽妙なプロットで結末の一行まで先を読ませない、まさに名作ばかり! どこから読まれても結構です。ただし巻末の「後ろを見るな」だけは、ぜひとも最後にお読みください。
【収録作】
笑う肉屋
四人の盲人
世界が終わった夜
メリーゴーラウンド
叫べ、沈黙よ
アリスティードの鼻
背後から声が
闇の女
キャスリーン、おまえの喉をもう一度
町を求む
歴史上最も偉大な詩
むきにくい小さな林檎
出口はこちら
真っ白な嘘
危ないやつら
カイン
ライリーの死
後ろを見るな
収録作原題
解説=小森 収
1906年アメリカ生まれ。新聞社、
1961年生まれ、東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家。