エアーズ家の没落 下

· Eāzu-ke no botsuraku Book 2 · 東京創元社
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領主一家を滅ぼすのは誰? 最後の悲劇の幕があがる――。

ブッカー賞最終候補作。


相次ぐ不幸の結果、当主のロデリックが去ったハンドレッズ領主館は、ますます寂れ、倹約を余儀なくされていた。残されたエアーズ夫人と令嬢キャロラインの身を案じるファラデー医師は、館への訪問回数を増やしていく。やがて、医師とキャロラインの間には、互いを慕う感情が芽生え始めるのだった。しかし、ふたりの恋が不器用に進行するさなかにも、屋敷では異様な出来事が続発する。事態は、最後の悲劇へと向けて、まっしぐらに進んでいくのだった……彼らを追いつめるのは誰? ウォーターズが美しくも残酷に描く、ある領主一家の滅びの物語。たくらみに満ちたブッカー賞最終候補作。/解説=三橋曉

About the author

【サラ・ウォーターズ】

1966年に英国のウェールズに生まれ、ロンドンで育つ。98年にTIPPING THE VELVETで小説家デビュー。翌99年に発表した第2長編『半身』が大評判となり、アメリカ図書館協会賞やサンデー・タイムズの若手作家年間最優秀賞、さらに、35歳以下の作家を対象とするサマセット・モーム賞(イアン・マキューアン、ジュリアン・バーンズ、サルマン・ラシュディ、ピーター・アクロイドなど錚々たる顔ぶれを輩出した)に輝き、一躍英国文壇の期待の星となった。他の作品に『荊の城』(上下)、『夜愁』(上下)。


【中村有希】

1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家。訳書に、ソーヤー「老人たちの生活と推理」、マゴーン「騙し絵の檻」、フェラーズ「猿来たりなば」、ウォーターズ「半身」「荊の城」、ヴィエッツ「死ぬまでお買物」など。

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