第二巻では、そこに始まる内的な創造の流れの発展を、人間にとっての創造という観点からとらえ、エッセネ派の伝統と秘教的キリスト教との結び付きを意識しつつ、グループでの取り組み、空気による伝達、二元性の自覚と愛、三つの体、死とよみがえりなどのテーマを取り上げ、グルジェフの実践的なアプローチの中核にあって、もっとも秘められた部分に光を当てる。
創造ということの外面と内面を扱った第一巻と第二巻は、内容的に独立していながら、エニアグラム上で左右対称の関係にあり、二巻を合わせて通読することで、全体と個という視点から、人間とその生のありかたへの包括的な眺望を得ることができる。
目次
第一章 その人であるか
第二章 アルムツノシーノの秘蹟
第三章 空気による伝達
第四章 エッセネの聖歌
第五章 クリスマス・ストーリーズ
第六章 心乱す教え
第七章 二つの命
第八章 目覚め、死に、生まれる
第九章 良心の呵責
第十章 時間への逆らいと空気の味わい
第十一章 対面における死とよみがえり
第十二章 二元性の自覚と愛
第十三章 人にとっての創造
第十四章 死を越えての伝達
単行本換算 約210頁
東京外国語大学卒業。翻訳家。1988年に『