胃を失ったあとの後遺症を防ぐ! 胃がん手術後の安心ごはん: (食事療法はじめの一歩シリーズ)

·
· 女子栄養大学出版部
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この書籍は、原因もわからずに胃切除後の体調不良に苦しむ人を救う一冊です。
後遺症予防として重要な「食べ方リハビリ」をご紹介します。

※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

近年、胃がんは早期発見、早期治療により、「がん」そのものの治癒率は飛躍的に向上しています。しかも医療技術の進歩により、手術の苦痛は激減。一方で、かつての大病感や重病感は薄れてきました。

しかし、胃を切除して病気(がん)は治っても、胃を失うことで、病的なやせ、食欲不振、食後のもたれ、つかえ、冷や汗、動悸、めまい、しびれ、吐きけ、味覚異常、骨粗鬆症、貧血など、さまざまな「後遺症」が起こることはあまり知られていません。食事内容や食べ方に注意することで後遺症を防ぐことはできますが、それを重視する医師は少なく、入院期間の短縮もあり、ますます大病院ではフォローできなくなっています。体調不良の原因を求め、あちらこちらの病院を受診する(=ドクターショッピングを続ける)かたも多くいます。

・知っておきたい胃を切った人の食生活のポイント
胃を切ったあと、自分の体はどうなっているのか、まずは病気のことを知りましょう。同じ経験をしたかたの体験談も参考になります。生活の注意点を理解し、生涯にわたって続けるべき「食べ方」を身につけましょう。

・体にいい単品レシピ
退院直後や体調不良の時におすすめのレシピです。野菜は繊維を断つように切る、汁にとろみをつけるなど、この時期のポイントも満載です。

・安心して食べられる献立
胃を切った人が安心して食べられる朝、昼、夕の献立です。経腸栄養剤を献立に組み込んだ例もご紹介します。

・便利な常備菜
無理なく栄養をとるには、1日3食を複数回に分けたり、間食で少しずつ栄養を補給したりすることがポイント。冷蔵や冷凍で保存できる常備菜があると、安心感もひとしおです。

About the author

●著者紹介
青木照明(あおき てるあき)
病態監修。東京慈恵会医科大学客員教授、医学博士。胃を切った人 友の会「アルファ・クラブ」顧問。東北大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学大学院博士課程、米国ワシントン州立大学臨床病理学レジデント課程修了、東京慈恵会医科大学外科学講座主任教授、同大学理事、米国ウィスコンシン大学客員教授などを歴任。専門分野は消化器外科一般で、消化性潰瘍の治療と発がん、逆流性食道炎の病態と外科治療、胃切除術後の機能障害などの研究を重ねる。著書・共著に、『胃手術後の100日レシピ』(女子栄養大学出版部)、『最新 胃を切った人の後遺症』(協和企画)など。
金原桜子(きんぱら おうこ)
栄養指導・献立・栄養価計算。管理栄養士、料理家。1997年東京家政大学短期大学部栄養科卒業後、病院、高齢者施設に勤務。その後、企業でメニュー開発や料理研究家のアシスタントなどを経て独立。書籍、雑誌、食品メーカーでのレシピ開発や、妊婦から乳幼児までの栄養指導なども行なう。共著に『60歳からの筋活ごはん』『痛風・高尿酸血症の安心ごはん』(ともに女子栄養大学出版部)など。

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