ヴァイキング、ヴァイキング

シャーロット・マクラウド

Feb 2016 · ピーター・シャンディ教授シリーズ Book 3 · 東京創元社

About this ebook

温かなユーモアが満載の、心の底から楽しめる傑作ミステリ第3弾。

バラクラヴァ郡の地元紙記者クロンカイトは、105歳の誕生日をひかえた女性ヒルダのインタヴューに農場を訪れたあと、近くにあるルーン石碑を見にいこうとして、偶然、作男の怪しい死亡事故に遭遇する。その後、彼がくだんの石碑のことを大々的に報じるや、やじ馬が大挙して押しよせ、農場一帯は混乱の極みに。さらに第二、第三の“事故”が起き、石碑をたてたヴァイキングの呪いか？　とささやかれるなか、シャンディ教授はまたしても右往左往するはめになりつつも、事件解決をめざす。／解説＝宮脇孝雄

About the author

【シャーロット・マクラウド】

作家。1922年カナダに生まれ、51年アメリカに帰化した。ボストンの広告代理店に勤める傍ら、64年から小説を書きだす。78年に刊行した〈シャンディ教授〉シリーズの第一作『にぎやかな眠り』で人気を獲得。以後その奔放な感覚を生かした作品を次々に発表し、ユーモア・ミステリの女王と呼ばれるに至った。『納骨堂の奥に』に始まる〈セーラ・ケリング〉シリーズのほか、アリサ・クレイグ名義でも多数の作品を執筆、そのにぎやかかつ優しい筆致で多くの読者を楽しませた。98年、アガサ賞生涯功労賞を受賞。2005年没。

【高田惠子】

1951年広島に生まれる。1974年津田塾大学学芸学部英文科卒業。主な訳書、メイヤー「メールオーダーはできません」、レンデル「運命のチェスボード」、マクラウド「にぎやかな眠り」、キング「不変の神の事件」、ブランド「暗闇の薔薇」など。