手順一つの違いでまったく違う碁になったり、コウ材一つで半目負ける。ヨセは厳しい。
多くのアマチュアは「3、4目の損は大したことはない」と思うでしょうが、プロにとっては「1目の損は天国と地獄の差」です。また、布石や定石、そして手筋、死活の本は沢山ありますが、ヨセの本は珍しい。本書は、先手後手の関係、コウ材の数を考えたヨセの手段を扱い、絶妙な手で劇的に半目勝ちを得る手順がある一方、手順違いで半目負けになる等、いろいろなヨセの妙手が含まれています。高段者にとっては垂涎の本となるでしょう。
【権甲龍】
1957年韓国ソウルに生まれる。1975年プロ入段。
【成起昌】
1968年、韓国生まれ。囲碁アカデミー企画室長。
【洪敏和】
1970年、東京生まれ。小学生の頃、兄と碁を始める。