アメリカン・スナイパー(字幕版)

2015年 • 132分

この映画について

米軍史上最多、160人を狙撃したひとりの優しい父親。観る者の心を撃ち抜く、衝撃の実話。 国を愛し、家族を愛し、戦場を愛した男――。描かれるのは伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生。2003年にイラク戦争が始まってから4回に渡り遠征。その常人離れした狙撃の精度は1.9km向こうの標的を確実に射抜くほどだったという。公式記録としては米軍史上最多の160人を射殺。味方からは「伝説の狙撃手」と英雄視される一方、イラクの反政府武装勢力からは「ラマディの悪魔」と怖れられ、その首には2万ドルの懸賞金がかけられた。しかしカイルの素顔は、命がけの壮絶な局面でも仲間を一心に守りたい、そして良き夫、良き父でありたいと願うひとりの男。戦争の狂気に取り憑かれつつ、故国で待つ家族をこよなく愛する主人公の光と影を生々しく掘り下げる。 Rating R15+ (C) 2014 Village Roadshow Films (BVI) Limited, Warner Bros. Entertainment Inc. And Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

評価とレビュー

この映画は賛否両論ありますがクリント・イーストウッド監督はあえてそういうバランスにしているそうです。監督は共和党員ですが、アメリカの対外戦争には反対しています。そんな監督が何故、反戦とも戦争美化とも受け取れるような映画にしたのか考えながら見てもらいたいです。イラク戦争、アフガニスタン戦争のアメリカ帰還兵の自殺者は年間6500人以上だったそうです。無事に帰還してもPTSDなどを発症して自ら命を絶つ方が数多くいらっしゃいました。そしてイラク戦争で亡くなったイラク市民は少なくとも10万人以上です。戦場を実際に経験された方々のお気持ちは我々には想像だにできませんが、それを少しでも感じられる映画だと思いました。

映画館で観たかったが無理だったので購入してタブレットで鑑賞。 この映画をどう捉えるかはその人次第ですが、自分は戦争の悲惨さを知るいいきっかけになりました。

映画自体は非常に良かったです。ただ購入画面に進む前にラストを示唆するレビューが見えてしまって、そこだけが悔やまれます。「最後無念やなあ」とか書いてる方々、本当に慎んで頂きたい。