みけ
海岸の1週間(陸) 助けに来る船の1日(海) 空の上の1時間(空)の陸海空で物語が推移する。 町を歩いていて部隊で一人助かった男と、砂浜で兵士を埋めていた男。 海岸で出港する直前の船を前に担架が一つ、目と目で会話して生き延びるために行動する二人がなんとも言えない。 (なぜしゃべらないかは後でわかるけど自己紹介の描写もなく登場人物の名前がわからないのは物語に入っていきづらかった) 最初のまともな会話が、40万の兵士に対して10分の1しか助けられないだろうという将校の会話。会話に飢えていた視聴者としては、最初に入ってくる情報がそれというのはその絶望感を強調するためかなとも思う。 最初に助けられた兵士の砲弾ショック(シェルショック)、今でいうPTSD。船に乗ってて魚雷で沈められたらそりゃそうなるよね そして無情にも行先は逃げてきたダンケルク。 急降下爆撃時のジェリコのラッパと、スピットファイアのロールスロイス製エンジンがいい対比なのかな 見始めて1時間。ここで空と海の物語が交差し始める スピットファイアのパイロットを助けたボート エンジン全開で助けに行くのは親父さんがあれが自分の息子だったらということなのかな 空軍所属ですでに戦死していたといっていたから 登場人物の結末は様々。主人公が誰とも決められない。 何故なら戦争には正義も主人公もいないから。 だから映画としてみるとすっきりせずに評価が分かれるのかもしれない。 ハリウッド的な展開やエンディングを望む場合はお勧めしないけど、戦争ドキュメンタリーや戦争を前に翻弄される人間模様を見たいというひとなら、見て損はないんじゃないかな。 私は満足してこの後ウィンストン・チャーチルを見る。