唐獅子牡丹の刺青と心揺さぶるあの主題歌の旋律が、再び登場する高倉健の「昭和残侠伝」シリーズ第2作。石の山場を仕切っていた榊組に対抗する左右田組の寅松は、榊組を潰して縄張りを拡張しようと目論んでいた。寅松は息子の弥市が花田秀次郎の弟分清川周平の許婚者くみに横恋慕したのを口実に、周平、くみの縁結びを条件に榊組三代目・秋山幸太郎を秀次郎に斬らせる。そして7年の月日が流れ、前橋刑務所を出る秀次郎を迎えに出たのは周平だけだった。目の上のたんこぶであった幸太郎を倒して日の出の勢いの左右田組に対し、かなめを失った榊組は、未亡人・八重の必至の努力も虚しく斜陽の一途を辿っていた・・・背中の唐獅子牡丹の刺青にやくざ男の悲哀と根性を見せながら、女とその子供のためにドスに命を賭ける高倉健の魅力を縦横に生かした娯楽任侠ロマン大作!