人間失格

· パンローリング
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内容紹介

主人公である“自分”は人と違う感覚を持っており、
それゆえに他人とまともに会話が出来ない。
周囲の人々に対する恐怖を道化を演じることでごまかしてきた。
それにより、尊敬される、ということなるが、今度は道化が
見破られるのではないかという恐怖を感じるようになる…。

そして道化は「或るひとりの全知全能の者に見破られる」という事件が起きる。
「人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました」
というところまで葉蔵の人生は流れていく…。

この作品は主人公である葉蔵の手記という形で構成されています。
主人公の語る過去には太宰自身の人生を彷彿とさせるところもあり、
『人間失格』は、太宰の自伝的な小説であるとみなされています。
太宰治の魂の告白をオーディオブックでお楽しみください!
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※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、
不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の
オリジナル性を最大限に尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。

太宰治(だざい・おさむ)

津軽の大地主の六男として生まれる。共産主義運動から脱落して遺書のつもりで書いた第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。この時、太宰は27歳だった。その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの困難な間も妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、若い読者をひきつけた。

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