クラムボンはわらったよ。
クラムボンはかぷかぷわらったよ。
以前、小学校の国語の教科書にも掲載されていた、宮沢賢治「やまなし」。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「クラムボン」ということばはとても印象的です。
「クラムボン」とは一体なんでしょうか。
まだ小さいころ、このお話を読んでそんなふうに思った方も多いのではないでしょうか。
なんとなく覚えてはいるけど、どんなお話だったかは思い出せない…
そんな方も、今ここで子どものころに戻って、もう一度聴いてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、この「やまなし」のように、一瞬でしかないけれどとても印象的な、
人生の一場面がよみがえってくるかもしれません。
もしくは、この懐かしいお話を、お子様に聞かせてあげるのもいいかもしれません。
みなさんが幼いころに感じたように、子どもには少しむずかしいお話ですが、
あのとき自分はこう感じたけれども、この子は一体どう感じるのだろうか、
そんな思いを込めて、お子様と一緒に聴いてみてはいかがでしょうか。
そして、「クラムボン」って何だろうねと、お子様と一緒に話してみてはいかがでしょうか。
小さな谷川の底での一場面。
三匹のかにの親子とクラムボン。
魚とかわせみと、やまなし。
宮沢賢治の「やまなし」を、オーディオブックでお楽しみください。 宮沢賢治(みやざわ・けんじ) 1896(明治29)年8月27日生〜1933(昭和8)年9月21日没。岩手県花巻生まれ。
ふるさと岩手を心象風景の理想郷“イーハトーブ”と呼ぶなど、独特な感性と
自然観で捉えた作品を多数遺す。農業指導・研究家として活動し、教職を務めた後、
「羅須地人会」を設立。農民生活向上のため粉骨砕身するが肺結核に倒れ、世を去った。
死後、彼の創作は高い評価を受け、国民的作家となる。天体や鉱石に深い造詣を持つなど、
その世界は現在でも研究され、多くの人に親しまれている。代表作『銀河鉄道の夜』
『風の又三郎』『注文の多い料理店』、詩集『春と修羅』など。