50分でわかるジュリアス・シーザー -シェイクスピアシリーズ14-

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· パンローリング
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内容紹介

オーディオブック シェイクスピアシリーズ第十四弾が新発売

読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。
オーディオブックならではの圧倒的な表現力。
誰もが知っているはず"のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。

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「シーザーは私を愛していましたから、私は彼を思って泣きます。
彼は幸運でありましたから、私はその幸運を喜びます。
また彼は勇敢でありましたから、私は彼を尊敬致します。
けれども彼は野心を抱いていましたから、私は彼を殺したのであります」

今をさる二千年ばかりの昔、現在のイタリアがローマと呼ばれて世界に比類なき強き国であったころのこと、その国にジュリアス・シーザーという立派な人物があった。
当時のローマは共和制といい、王様はなく、国民から選ばれた者たちが人民の上に立って国の政治を執り行う形になっていたが、シーザーはフランスやドイツなどのガリア人を討ち従え、さらに海峡を越えてイギリスまでも攻め入り、各地を征服して大いにローマの版図を広げ、偉大な功績があったため、選ばれて執政官という国の最高の地位についていた。
だがそのローマにはさらに別の、もっと恐ろしい、思いも寄らぬ敵が待っていたのだ。そのころローマには主張を異にする色々な派閥があって、互いに斥け(しりぞけ)合い、機会のあるごとにそれぞれ自分たちの勢力を伸ばそうとしていたのだが、なかでも共和派の者たちは、内乱を平定して首都に帰ってきたシーザーが、自分に刃向かう者がなくなったのを幸いに、皇帝の位に上り詰め、これまでの共和制を改めて帝国にしてしまいはしないかと恐れて、ひそかに仲間を集めて彼を亡き者にしようと企んでいた。

明日は三月十五日というその前夜、英雄の倒れるのを予言してか、その夜はひどい暴風雨で、ローマの街にも不思議なことが様々起こった。天は炎の雨を降らし、そのさなか火のついた手をうち振りながら街を駆け抜ける奴隷。ある者はジュピターの神殿前で、一匹の獅子が目を剥いてこちらを睨みながら悠然とかたわらを通り過ぎるのを目撃。女子どもは全身火の玉になった人々が街を歩くのを目にして恐れおののく。墓は口を開けて、なかに入っている死人を出し、亡霊は訳の分からぬことをわめき散らしながら町中を歩き回る。

明けて三月の十五日——。
神殿のあたりはたいそうな人だかりだった。

「三月の十五日が来たぞ」

「シーザーよ、参りました、けれどもまだ終わりは致しません」

ジュリアス・シーザーは一歩一歩と、死の待ち受ける神殿へと進みゆく。

CONTENTS

(1)共和派の陰謀・・・

(2)懸念・・・

(3)事変・・・

(4)ブルータス・・・

解説 「シーザーは私の友であって、私に対しては常に正しく、常に誠実でありました。けれどもブルータスがその彼には野心があったと言うのです。なるほどブルータスは尊敬すべき人であります。」

シェイクスピアの遺した戯曲の中でも一二を争う人気作品、「ジュリアス・シーザー」。
史劇として、時代に翻弄されながらも己の主義主張に基づき、真っ直ぐに時に狡猾に行きぬく漢達の物語である本作では、様々な「生き方」がぶつかりひしめき合っている。

シーザー。ブルータス。キャシアス。アントニー。そして名も無きひとりひとりの戦士たち。
命を懸け、歴史にうねりをもたらしたそれぞれの想いが大波となり、無常にも彼らを飲み込んでいった。

金か名声か。それとも志か。

人は何に生きるのか——。

編集者からひと言

本シリーズは、シェイクスピアの世界を判りやすいダイジェスト版として、楽しみながら手軽に知ることができます。

→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう

ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)

英国の劇作家・詩人。1592年〜1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。

Tokuboku Hirata's TALES FROM SHAKESPEARE: THE TRAGEDY OF JULIUS CAESAR edited by Yu Okubo written by Tokuboku Hirata

【Story Teller】
西村健志

【Cast】
安田卓史
桐原伸明
野口晃
中脇力哉
青野早恵
佐伯慎
幸本たつと
鷹生唯空

【音楽・監修】

谷真人
http://www.masatotani.jp/

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