遠くの山並みに想いを馳せ、樹々や草花の姿を目の当たりにしては心ときめかせたこと。
肌をなでる風の音を聴いて、むせ返るような土の香りを深呼吸して体に取り入れたこと。
山のなかで過ごした時間の豊かさは、すこし距離を置くことで、改めて味わい深いものになります。
いまは、積み重ねてきた思い出を熟成させるとき。そして、これから先、もっと楽しみの幅を広げていくための準備期間。
そこで今号では、100名の山を愛する方々に、山との出会いや、思い出のルート、忘れられない山ごはんなどにまつわるエッセイを書いていただきました。
それぞれの物語を読んでいるうちに、きっとあなたの山ストーリーも、新たな扉を開くはずです。