小さな村で牧師の娘としてつつましく育ったルースは、
1年半前ロンドンに出てきて雑誌社で働きはじめた。
ある晩ひとりで残業していると不気味な足音がし、彼女は震えあがる。
背が高く派手な顔立ちのその人は、なんと社の新しいCEO!
これが、しがない雑用係と雲の上の存在フランコの出会いだった。
翌朝、思いがけずフランコのパートナーに抜擢されたルースは、
強引な彼の誘惑に翻弄されながら、ひたむきに仕事に取り組んだ。
だがついに彼女はフランコにすべてをゆるし、情熱を分かちあう。
甘く愛される悦びの日々は、しかし突然終わりを告げた。
ルースは妊娠したのだ。もうここにはいられない……
どんな絆も束縛も嫌う彼に知られたら、きっと軽蔑されてしまうわ。