【内容】
Ⅰ部 納得できる「選択」が認められる社会でなければならない
第1 自由と民主主義の社会について
第2 虚偽(うそ)と欺瞞(だまし)に満ちた「悪しき凡の人々」が作る社会で真実と正義を追求する
第3 自由な世界で生きたいと望むならば
第4 100億個以上の大脳新皮質の細胞が「良き凡の人」を助け続ける
Ⅱ部 納得できない過去の「選択」を分析し、自分を操あやつる「歪んだ記憶」と「偽りの信念」を正す
第1 医師でも精神分析家でもなく弁護士と社会福祉士でしかない私がなぜ納得できない過去の「選択」の分析ができるのでしょうか
第2 「法解釈」で培われた「解釈」技術は納得できない過去の「選択」の分析にとって有効でしょうか
第3 社会福祉士が使う手法の一つである「ナラティヴ・アプローチ」は納得できない過去の「選択」の分析に有効でしょうか
第4 弁護士の特質である「証拠を探し出し事実を究明し発見する専門性」は納得できない過去の「選択」の分析にとって有効でしょうか
第5 「意思」について抽象的に考えてみる~常に人間はみずからの思考と意思に基づく「選択」によって活動するのでしょうか~
第6 「意思」について具体的に考えてみる~「本当の意思」をつかみあぐねる人々と「本当の意思」の正体~
第7 人々の自由な「意思」決定を重視したジャン・ジャック・ルソーの『社会契約論』は人々を納得できる「選択」に導いたのでしょうか
第8 納得の「選択」のために全宇宙の「意思」を探り全宇宙に権利能力を認める意味はあるでしょうか
第9 「記憶」について考える
第10 納得できない過去の「選択」を分析して清算するためと、納得のいく未来の「選択」を決定することのために役立ちそうな科学的なヒントやアイデアはあるでしょうか
第11 納得できない過去の「選択」を導いた「思考」と「意思」についてのそれぞれの「忘れたい記憶」を分析し、更に、納得できない過去の「選択」の後に体験あるいは見聞きした事実の「記憶」も分析し、「歪んだ記憶」を清算
第12 三島由紀夫著・小説『金閣寺』の中の主人公の「選択」について少し考える
第13 誰でもいつからでも自分の未来の「選択」を発見し納得の未来を作ることができる
第14 本人にとっては納得した「選択」であるものの社会にとっては誤った「選択」について少し考える
第15 おわりに
村田光男(むらた・みつお)
弁護士(東京弁護士会所属)。社会福祉士(
著書『認知症の「私」が考えること感じること』(けやき出版)、
【資料】
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刑事事件・相談 100件超(子殺し・詐欺等)
少年事件・相談 200件超(殺人未遂・集団暴行等