沖縄戦の深層や姿・形を追い続ける著者は、今回新たに海に眠る戦没者に思いを致し、海の鎮魂書を世に届けるものである。
題名のモルフェ-は、ギリシア神話に題材をとったもので、海に沈み、今もなお眠りについている人々の姿をたとえたものである。本書を通してもう一つの沖縄戦の実相、海の戦争がいかに残酷きわまりないものであったか理解できるであろう。
1949年 北海道生まれ
1974年 東洋大学社会学部応用社会学科卒業
1976年 東洋大学大学院社会学修士課程修了
琉球大学法文学部講師、助教授、教授を歴任
現在、沖縄戦関係を中心とした翻訳業に従事