我々は企業経営,日常生活等において,正確な意志決定を為したり,効率的な行動判断を下さなければならないことが多々ある。
そのためには,信頼度の高い情報・データを統計学的な手法を駆使することにより,科学的に解析する必要がある。
統計学が利用されている分野はかなり広い。統計学は理学・工学,農学,医学,経済学・経営学,社会学等で広範囲に用いられている。コンピュータの近年の普及が,統計学の活用を更に促進している。
本書は全体で10章から成る。
⑴度数分布(第1章)
⑵分布の中心とパラッキ(第2章)
⑶確率(第3章)
⑷確率分布(第4章)
, ⑸統計量の分布(第5 章)
⑹相関と回帰(第6章)
⑺推定(第7章)
⑻検定(第8 章)
⑼重回帰分析(第9章)
⑽時系列予測(第10章)
の順に説明した。
本書では,品質管理に関する題材を主に取り上げた。
各章には例題と問題を必ず付したので,それらにより統計学的手法の理解を深めて頂きたい。
宮本 潤(みやもと じゅん)
早稲田大学大学院理工学研究科博士課程終了
工学博士
(元)埼玉学園大学教授
現在 湘南環境ラボラトリー所長